©京都市醍醐いきいき市民活動センター

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あらゆる経験が将来必ず生きてくる!~自分らしさを発揮するために 学校法人 日本教育学園 石田幼稚園 園長 辻 喜則 さん


石田幼稚園は、醍醐地区を一望できる小栗栖の高台にあります。昭和40年代中頃より醍醐地区は住宅開発が進み、府、市営住宅、公団住宅が建設され、人口が急増しました。石田幼稚園は当時、地域に幼児教育機関が少なかったため、地域の方々の要望で昭和48年(1973年)4月1日に石田に開園しました。昭和40年代は400名から600名ぐらいの園児がいたそうです。平成元年(1989年)に現在地(小栗栖中山田町)に移転し、今年で創立47年を迎えます。その後、急速な少子高齢化、人口減少という大きな変化の中で、地域の子どもの数が減少し、石田幼稚園はピーク時の1/10ぐらいの人数となり、現在は園児数66名、職員数は17名となっています。

園長の辻喜則さんは現在63歳、60歳で藤城小学校の校長を定年退職された後、1年間、パトナでの嘱託勤務を経て、平成30年(2018年)4月に石田幼稚園の園長になりました。園長として、忙しい毎日を送っています。

幼稚園を取り巻く社会環境、経済状況の大きな変化の荒波の中で、子どもたちをどのように育てていくのかということについて、辻園長からお聞きしたことをお伝えしたいと思います。まず、辻園長のこれまでの経歴やその中での取組をご紹介します。

境谷小学校の校長としての経験

辻園長は大学を卒業された後、京都市立のいくつかの小学校での勤務の他に京都アスニーの視聴覚センターや情報教育センターでの勤務を経験してきました。具体的には、京都アスニーの視聴覚センターでは、社会教育主事・指導主事として視聴覚教育の推進や映像資料のリストを作成したり、16ミリ映写機をはじめ視聴覚機器の操作指導等を行ったりしていました。

「これまでの職場の経験で一番印象深いのは10年前に初めて校長として4年間赴任した境谷小学校ですね。」辻園長は境谷小学校の校長に赴任して外部といろいろなつながり、関係をつくってこられました。ちょうどその頃から京都市ではさかんに「校種間連携」のことが言われだした時期だったそうです。

「小学校の空き教室を京都市立芸術大学のアトリエとして利用してもらうことになりました。今でも利用されていると思います。」

「小学校の校庭に花壇や野菜を栽培するスペースをつくったのですが、農育をさかいだに幼稚園と連携して、児童と幼児とが一緒に芋ほりや草抜きなどの活動をしました。また、桂高校とも連携し、小学校の職員向けの研修として、園芸科の生徒さんに草花や野菜の栽培方法を教授してもらいました。」

多くのことに興味・関心を持たせる

石田幼稚園では夏休みの預かり保育(ホームクラス)において「園長先生と映画を見よう」という視聴覚センターから貸出を受けた16ミリフィルムを園長先生と子どもたちが一緒に見る活動があります。

また、毎年(今年は10月開催)移動動物園「こどもどうぶつえん」を園庭で行っており、園児が真近にポニー、ろば、羊、鶏、モルモット、うさぎなど、いろいろな動物に触れて遊ぶ機会をつくっています。

「これまで小学生をずっと見てきたので、逆に何が幼児教育で大切なのかがよくわかります。幼稚園は大人になっていく最も基礎になる部分を創りあげていく大事な時期なので、豊かな体験や経験をさせることが大切です。たとえば、水遊びや泥んこ遊びなどで、できるだけ自然に触れさせることによって子どもたちに感性を培うようにしています。また、虫、動物、植物と触れ合うことにより、子どもたちは命の大切さを学びます。」

「子どもたちに多くのことに興味・関心を持ってもらうことが、自分らしさを見つけ、発揮し、個性を伸ばしていくことにつながります。」

幼稚園ならではの「預かり保育」

石田幼稚園では保育終了時(14時)より18時まで預かり保育を行っています。土曜日、夏休み、冬休み、春休みも8時半~18時まで実施しており、現在その内容に力を入れています。具体的には、クッキング、楽器遊び、英語遊び、体操、ボール遊び、キックバイクなど楽しいカリキュラムが組まれています。

「幼稚園経営の中においては今や「預かり保育」は、重要な位置づけになっています。これから「預かり保育」を行わない幼稚園は、多くが生き残れないと思います。」

「幼稚園教育要領には「遊び」の重要性が明記されています。「遊び」には二種類あると思います。1つは子どもたち同士の遊びで、自主性・社会性を培う遊びです。もう1つは学びになる遊びで、幼稚園では学習としての遊びが大事だと思っています。」

「たとえば、算数は、数については多い、少ない、量については重い、軽い、そして図形については大きい、小さいを教えるのですが、幼稚園ではいきなり計算ということをさせずに数・量・図形に対する感覚を「遊び」たとえば、数あそびや水遊び、折り紙などの図形あそびで培うようにしています。」

幼稚園としてやるべきこと

「今年の10月から幼児教育・保育の無償化がはじまりました。幼稚園3年間が無償化になるということは、義務教育でありませんが、国が幼稚園3年間、小学校6年間そして中学校3年間、合わせて12年間を国が教育を補償するということですね。」

「小学校に入ってくる児童を見ていると幼稚園でしっかりとした教育、学びをしてきている子どもと自由奔放に育てられている子どもとでは歴然と生活面、学習面で差がでてきています。」

「幼児期は小学校以降を見据えた基礎部分を担う重要な時期であり、それだからこそ「遊び」を通して子どもたちに学びの場を提供することが求められています。石田幼稚園としては、一人一人を大切にして豊かな体験活動を通して、より質の高い、実のある教育を行っていきたいと考えています。」

楽しむこと、趣味を生かすこと

近年“幼児期の教育が将来の人生に影響を与える”という学者の研究発表が、世界中で幼児教育の重要性が見直されるきっかけとなったと言われています。

「長い人生の中で自分らしさを発揮して人生を全うする人は少ないと思うのですよ。私は多くのことに興味、関心を持つことが自分らしさの発揮につながると思っています。それが、将来自分の得意分野を活かす仕事や人生の形成に役立つと思います。」

「子どもたちに、ほんまもん、一流のものを見せることが大事ですね。幼児期にレベルの高いプロの技や作品に触れさせることが必要だと思っています。」

最後に、辻園長に「人生100年時代」を迎えて、これからの人生についてどのように思っておられるのかについてお聞きしました。

「楽しむことですね。自分なりの楽しさを見つけることが大切です。」

辻園長の趣味は、映画とテレビドラマの鑑賞で、どちらも人間の機微に触れることができて楽しいとのことです。

預かり保育(ホームクラス)で、16ミリフィルムを上映している時の辻園長の子どもたちに対する温かいまなざしそして楽しそうな姿が印象的でした。

石田幼稚園

〒601-1463

京都市伏見区小栗栖中山田町35-1

☎075-571-3778

保育時間 月曜日~金曜日

日曜日、祝日は休園


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